2020.05.17
落語家も足を運ぶ、小粋なうなぎ割烹店
三代目店主 小暮 貴生さん
68号:グルメ
湯島駅近くで開業75年。柳家小さん師匠をはじめ、多くの著名人に愛されるうなぎ割烹店、「ゆしま小福」の小暮さんからお話を伺いました。
師匠は母のことを「気風のいい女将さんだ」と、気に入っていらして、普段は誰とも話さず無口な方でしたが、母とだけは笑顔で話がはずんでおりました。美味しいものが大好きで、食べっぷりは豪快でした。重箱の隅をつつきたくないと、ご自分でマイ丼ぶりを用意なさったほどで、今でも大切に2階に飾ってあります。さらに、師匠直筆のたぬきの絵も1階正面入口に飾ってあります。多くのファンの方々が、その品々で小さん師匠を懐かしんでくださっています。
バブル期前までは、当店の周辺にも老舗の料亭や、小料理屋さんが多かったのですが、時代と共に店の入れ替わりが激しくなりました。神楽坂など他の街に比べると、早い時期から変わっていったように思えます。
これからは、お酒と共にお出しするお通しにも力を注いでいきたいです。旬の食材で四季を表現することで、季節感を感じ取っていただけたら嬉しく思います。もちろんこれからも、うなぎ一串一串を大切に、いかに美味しく焼き上げるかに力を注ぎます。注文から20~30分ほどお時間を頂きますが、お待ちいただいた分、間違いない味です。
>>ゆしま小福ホームページ